小さな虫を主食としたヒメコウモリの糞が何千年も堆積してできた、カルシウムとリン酸が結晶体となった特殊肥料、それが「バットグアノ」です。

コウモリの糞は、洞窟のなかで自然発酵し、非常に質の高い肥料となります。
この天然肥料「バットグアノ」の生成過程は、およそ次のようなものです。

1.石灰石の洞窟に貯まるコウモリの糞には、有機物の他に窒素・リン・カリウムが含まれています。糞から発生するアンモニアや洞窟内での混合ろ過といった作用で、窒素とカリウムの割合が減少、リンの割合が増加してしまい成分の約30%がP205(5酸化リン)となることもあります。
この洞窟内で生じるリン酸塩はフッ素等毒性元素(ハロゲン元素)に弱いため、骨粉やリンを含んだ岩石等や他の肥料に比べて、P205が生成されやすいのです。(注・P205とは、リンの最も安定した形のもの)

2. 糞から発生するアンモニアは、洞窟の壁や天井をぼろぼろにし、それらは地表に落ち、糞と混合したり化合したりします。この現象は、「バットグアノ」が形成されるなどの過程にも生じるものです。

3. 最終的には「バットグアノ」の層は30メートル以上の厚さになります。この段階で「バットグアノ」にさらにカルシウム・硫黄・亜鉛等の成分が混合されます。土の成分が混合されることにより、肥料として必要な第一養分の他に第二・第三の養分が加わることになります。このようにして最終的に出来た「バットグアノ」には、平均20%のP205が含まれています。この内、植物が吸収するのはその約3分の2です。この肥料としての第一養分に加え「バットグアノ」には、第二養分その他いろいろな養分が含まれていますから、植物を早く健やかに成長させ、良質の花を咲かせ、すばらしい実をつけるにはもってこいの肥料となるのです。

バットグアノの特徴

土壌を酸性化しません。
くれすぎや根やけの心配がありません。
残留した固定リン酸化剰土壌や硝酸性窒素土壌で肥効を発揮します。
フミン酸(腐植酸)の働きで土壌中の微生物の増殖を活発にします。
連作による地力の低下を防ぎます。
く溶性リン酸と水溶性リン酸の両方の効果により肥効が長く持続します。
バットグアノはリン酸の吸収が抜群なので根の新茎が増え、根張りがよくなるので作物が良く雨風に強く糖度や食味を増やします。倒れやすいコシヒカリなど最高です。
バットグアノは炭と同じ浄化作用があり、ゴルフ場の流れる水質浄化や池の喪を無くすのにも大変有効です。
芝などは稲と同じで葉が育ち過ぎずに根がおどろく程張り芝刈りの回数が少なくてすみます。


・蘭栽培などでは昔から使われ、美しい花が咲くため大変好評です。
・花の色が良くなり、数も増えます。また、植物の特徴が出やすくなり、花もちが違います。